
令和五年初場所六日目(1/13)のNHK大相撲中継は
#きょうはとことん行司デー
と銘打ち、放送中行司さんに関する様々なエピソードが紹介されました。
今回はその中で放送されなかったお話を
『行司デー 延長戦』としてご紹介いたします。
木村吉二郎が着用していた緑の装束は大乃国(芝田山親方)の昇進装束です。
長く木村光彦の名で土俵を務めていた、三十四代の式守伊之助親方から譲られたものです。
冬の装束ですが明るい色で目を引く一着です。
所属部屋は違いますが、もう一点紹介したい装束があります。
今場所から十両格に昇格した、八角部屋の木村幸三郎さんが行司デーに着用されたのは
かつて芝田山部屋に所属していた木村玉光さんより譲られた装束です。
一門は違いますが、巡業の際に付け人を務めるなどご縁がありました。

(玉光さんのご家族に提供いただきました)
この装束は玉光さんご本人もご家族もお気に入りの一着でしたが、
定年退職後、どなたの手元に渡ったかご家族はご存じなかったそうです。
玉光さんがお亡くなりになりしばらくして幸三郎さんがお墓参りにいらした際、
この写真を見て「僕が持っています。」と話されたことで新たな持ち主がわかりました。
当時幸三郎さんは幕下格だったため、この初場所が譲られてから初めての着用となります。
初場所初日、この装束を着て土俵を務めた幸三郎さんの姿に
玉光さんのご家族は大変喜んでいらっしゃいました。
玉光さんから幸三郎さんへはもう一着譲られた装束があります。
紫檀色の大乃国の昇進装束です。
こちらも初場所にて着用されていますのでぜひご覧ください。
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